この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第16回では、Tableauの「ストーリー」機能を使って、データに“流れ”や“背景”を持たせたレポートの作り方をご紹介します。 視覚的なインパクトだけでなく、伝えたいことがより明確になるので、プレゼンや報告資料にもぴったりです。

この記事でわかること
  • ストーリー機能の基本と活用シーン
  • ストーリーポイントの作成手順
  • ダッシュボードやグラフをストーリーに追加する方法
  • データから得た気づきを順序立てて伝えるコツ

はじめに

これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!

この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。

Tableauの「ストーリー」って?

ストーリーとは、複数のシートやダッシュボードを時系列や構成順に並べて、データの「物語」を作る機能です。 分析の流れや、意図した見せ方を順番に伝えられるため、聞き手にしっかりと内容が届きます。

ストーリーの作成手順

新しいストーリーを作成
 Tableau画面の下部にある「新しいストーリー」タブをクリックすると、専用のキャンバスが開きます。

サイズを調整
画面右側でストーリー全体のサイズを調整できます。 用途(プレゼン・Web・資料など)に応じて設定しましょう。

シートやダッシュボードを追加
左側のペインから、使いたいシートやダッシュボードをドラッグ&ドロップ。 これを「ストーリーポイント」と呼びます。

キャプションをつける
 それぞれのポイントに、簡潔な見出しや説明を追加することで、聞き手が意図を読み取りやすくなります。

構成を整える
 伝えたい順番に合わせてポイントを並べ替えたり、不要なポイントを削除したりできます。

伝えるための工夫

シンプルに1ページ1メッセージを意識すると、伝えたいことがよりクリアになります。
各ポイントに「なぜこのデータを見せるのか」を添えると、ストーリー全体が一貫します。

ファイルの保存を忘れずに

ファイル→名前を付けて保存(保存:上書保存、名前を付けて保存:新しいファイルとして保存)
拡張子は.twbx

まとめ

Tableauのストーリー機能は、見る人の理解を助けるだけでなく、作る側にも「何を、どう伝えたいのか」を整理する良いきっかけになります。 ぜひ、分析結果を伝える一歩先の方法として活用してみてください。

次回予告|第17回:ストーリーにダッシュボード追加
→次回は、作成したストーリーにダッシュボードを追加し、複数のグラフを組み合わせて、より深い洞察や比較を伝える方法をご紹介します。 お楽しみに!