この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第17回では、Tableauのストーリー機能に「ダッシュボード」を追加する方法をご紹介します。 複数のグラフをまとめて1つの視点で見せられるダッシュボードは、ストーリーに深みと説得力を持たせるのに最適です。

この記事でわかること
  • ストーリーにダッシュボードを追加する方法
  • ストーリーポイントで構成を分かりやすくするコツ
  • ビジネスの流れやユーザー体験を伝える構成方法
  • ストーリー内でのナビゲーションや視点の切り替え方

はじめに

これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!

この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。

ストーリー × ダッシュボードで伝える力をアップ

前回はストーリーの基本的な作成方法をご紹介しました。 今回はそこに、ダッシュボードを組み込むことで、さらに視覚的で実用的なレポートを作成していきます。

ダッシュボードをストーリーに追加する手順

ストーリータブを開く
 既に作成したストーリーを開き、新しい「ストーリーポイント」を追加する準備をします。

左ペインからダッシュボードを選ぶ
 ストーリーエディタの左側にある「ダッシュボード」一覧から、目的のダッシュボードをドラッグ&ドロップします。

キャプションを設定する
ポイントの上部にあるキャプション(説明文)を編集して、伝えたいメッセージを明確に伝えます。
例:「店舗別の売上を比較してみましょう」

操作性の高いダッシュボードを活かす
フィルターやアクションを設定したダッシュボードを使えば、ストーリーの中でも動きのある分析が可能です。 操作しながら見せられるので、対話型のプレゼンにも効果的です。

ストーリーの構成にダッシュボードを活かすコツ

全体→詳細の順で見せる
 最初に概要を示すグラフ、次に詳細比較のダッシュボードという順で配置すると、見る人が理解しやすくなります。

比較の流れを意識する
 異なるダッシュボードを使って、「A地区 vs B地区」のように比較を重ねると、説得力のあるストーリーに仕上がります。

フィルターやハイライトを活用
 インタラクティブな要素を活かして、見る人が自分で視点を変えながらデータを探れる構成もおすすめです。

ファイルの保存を忘れずに

ファイル→名前を付けて保存(保存:上書保存、名前を付けて保存:新しいファイルとして保存)
拡張子は.twbx

まとめ

ダッシュボードをストーリーに追加することで、1枚のグラフでは伝えきれない情報をまとめて表現でき、伝えたいポイントに深みを持たせることができます。 構成や流れを工夫しながら、効果的なストーリーテリングを目指しましょう。

次回予告|第18回:ストーリーでアクション活用
→次回は、フィルターやハイライトなどの「アクション機能」を取り入れたダッシュボードをストーリーで活用する方法をご紹介します。 見るだけでなく“操作できる”ストーリーを作ってみましょう! お楽しみに!