この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第18回では、ストーリー内で「アクション付きダッシュボード」を活用する方法をご紹介します。 フィルターやハイライトなどのアクション機能を組み込めば、ユーザーが“操作しながら読み進められる”動きのあるストーリーを作ることができます。 伝えたいことを、より自然に、より深く届けるためのポイントを解説します。

この記事でわかること
  • ストーリーポイントでアクション付きダッシュボードを使う方法
  • ストーリー内でフィルターやハイライトを活かすテクニック
  • 見る人が“動き”を感じられるストーリー構成の考え方
  • 伝えたいことに沿ってページを構成するコツ

はじめに

これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!

この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。

ストーリー × アクションで“伝わる体験”をつくる

アクション付きダッシュボードの準備

まず、ストーリーに追加する前に、ダッシュボードにアクションを設定しておく必要があります。

操作内容を定義
 どのシートを対象にし、クリックやホバーでどんなアクションを起こすかを設定します。

ダッシュボードタブを開く
 アクションを設定したいダッシュボードを選びます。

[ダッシュボード] メニュー → [アクション] を選択
 ここから「フィルター」「ハイライト」「URL」など、目的に応じたアクションを追加できます。

アクション付きダッシュボードをストーリーに組み込む

アクションを設定したダッシュボードを、ストーリーポイントとして追加する方法はこれまでと同じです。 あとは見る人が、実際にグラフや地図をクリックしてみることで、“情報の流れ”を体験できるストーリーになります。

アクションを活用するメリット

視点の切り替えが簡単になる
 たとえば地域ごとの売上をクリックすると、その地域の詳細が表示されるように設定すれば、1つのストーリーで多角的に分析できます。

ストーリーの中で深掘りができる
 「全体 → 特定カテゴリ → 商品別」というように、流れの中で段階的に掘り下げる構成が可能です。

プレゼンテーションでのインタラクティブ性が高まる
 クリック操作でグラフが切り替わることで、相手の興味に合わせて柔軟に話を展開できます。

ストーリーの“体験価値”を高めよう

ストーリーで伝えたい内容が、アクションの操作によって「自分の手で確認できる」ようになると、聞き手の理解度もぐっと高まります。 データを“見せる”だけでなく、“感じてもらう”ために、アクション付きダッシュボードは非常に有効です。

ファイルの保存を忘れずに

ファイル→名前を付けて保存(保存:上書保存、名前を付けて保存:新しいファイルとして保存)
拡張子は.twbx

まとめ

ストーリーの中でアクション付きダッシュボードを使うことで、見る人が自然に視点を切り替えながら情報を探れる構成が実現できます。 インタラクティブ性を取り入れて、より伝わる・印象に残るストーリーを作ってみましょう。

次回予告|第19回:見直しとブラッシュアップ
→次回は、作成したストーリーやダッシュボードを見直して、最終仕上げを行う方法をご紹介します。 「伝わる作品」になるための見直しポイントをまとめますので、ぜひお楽しみに!