この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第9回は、今回はツリーマップの作り方をご紹介します。シンプルな手順で、データを直感的に可視化できる便利なチャートです。
- ツリーマップの基本的な作成方法
- データを「面積」で表現する可視化の考え方
- カテゴリ別の売上や構成比を一目で把握する方法
- ツリーマップの色づけやラベルの調整
はじめに
これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!
この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。
ツリーマップとは?
ツリーマップは、長方形の面積によって数値の大きさを視覚的に表現するチャートです。
「全体の中で、どのカテゴリや要素がどれくらいの割合を占めているか」を直感的に理解できます。
売上や利益など、構成比や規模感を比較したいときに特に有効です。
また、階層構造(カテゴリ・サブカテゴリ)を持つデータにも適しており、情報をコンパクトにまとめられるのも魅力です。

「何をどこに置くか」でグラフが自動的に作られるのがTableauの特徴です。
ツリーマップを作成してみよう
今回は「スーパーストア」データを使って、サブカテゴリ別の売上規模をツリーマップで表現します。
① 新しいシートを作成
Tableau Publicを起動し、新しいワークシートのアイコンをクリックして、新しいシートを作成しましょう。
② ディメンションを配置
- 「サブカテゴリ:Sub-Category」を「マーク」カードの「詳細」へドラッグ

③ メジャーを配置
- 「売上:Sales」を「サイズ」へドラッグ
→ 売上に応じて長方形の面積が変化して自動的に面積ベースのグラフが生成されます。

④ 色づけ
- 「売上:Sales」を「色」にドラッグ
→ 売上が高いほど色が濃くなり、規模感の違いがよりわかりやすくなります。

⑤ラベルの表示と調整
「サブカテゴリ:Sub-Category」と「売上:Sales」をそれぞれ「T」ラベルへドラッグ。
→ 各ブロックにラベルが表示されます。

ツリーマップでデータを俯瞰しよう
ツリーマップは、複数のカテゴリを同時に俯瞰できる便利なチャートです。面積と色という2つの視覚要素を活用することで、データの関係性や構成比を直感的に理解できます。
Tableauを使えば、色やラベルの調整を簡単に行え、自分なりの視点でデータを表現できます。ぜひ、実際に試しながら、伝えたい情報の最適な可視化方法を探してみましょう。
ファイルの保存を忘れずに
シート名を変更して、ファイルを保存しましょう。
シート名:シート3を右クリックして「名前の変更」をクリックして名前を付ける。

ファイル→名前を付けて保存
拡張子は.twbx
まとめ
- 面積と色を組み合わせることで、情報を直感的に理解しやすくなる
- 本記事では、カテゴリ別・サブカテゴリ別の売上規模をツリーマップで可視化する方法を紹介
- ラベルの調整や色づけを活用すると、より効果的な表現が可能
- 実際にツリーマップを作成し、自分のデータに合った可視化のスタイルを探してみよう
次回予告|第10回:クロス集計表を作ってみよう
→次回は、行と列でデータを整理する「クロス集計表(テキストテーブル)」を作成してみます。
ビジネスでも馴染みのある表形式を使いながら、数値や構成の比較をより細かく行う方法を学びましょう。
読みやすく整えるコツや、合計・並べ替えなどの基本操作もご紹介します。お楽しみに!