この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第15回では、ダッシュボードの「見た目」を整えるためのポイントをご紹介します。配色やレイアウトを工夫することで、見る人にとってわかりやすく、伝わりやすいダッシュボードに仕上がります。
- 配色の基本とおすすめのカラーパレット
- 重要度やカテゴリごとの色分け方法
- レイアウトを整えるための整列・サイズ調整のコツ
- フォントや文字サイズのバランス調整
はじめに
これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!
この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。
配色の基本とカラーパレットの活用
色は、情報を「伝える手段」として非常に重要です。以下のポイントを意識しましょう。
- 一貫性を持たせる:同じカテゴリには同じ色を使う
- 強調と抑制を使い分ける:目立たせたい部分にはアクセントカラーを使用
- 背景色とテキストのコントラストを意識:視認性を高める
Tableauでは、既存のカラーパレットから選んだり、カスタムカラーの設定も可能です。
色分けの例と注意点
たとえば、売上が多い順に色の濃淡をつけたり、エリア別に色を分けることで視覚的に違いを強調できます。
- 順序データ:青 → 緑 → 黄など、自然なグラデーションを活用
- カテゴリデータ:明確に異なる色を使い分ける(例:赤・青・緑など)
色が多すぎると混乱を招くため、最大でも5〜6色程度に抑えるのがベストです。
レイアウトを整えるためのテクニック
見た目の整ったダッシュボードは、それだけで「信頼感」を与えます。以下を意識しましょう。
フォントと文字サイズの調整
文字も見た目の重要な要素です。ポイントは以下の通り。
- フォントは統一感を持たせる:タイトル・本文で違いをつけても2種類まで
- サイズ差で階層をつける:タイトル>サブタイトル>本文の順に大きさを調整
- 余白とのバランスを意識:文字が詰まりすぎないように適度な空間を
ファイルの保存を忘れずに
ファイル→名前を付けて保存(保存:上書保存、名前を付けて保存:新しいファイルとして保存)
拡張子は.twbx
まとめ
配色やレイアウトを整えることで、ダッシュボードの「伝える力」は大きく向上します。
ただ正確なデータを載せるだけでなく、見やすく・使いやすいデザインに仕上げることで、ユーザーの理解や行動を後押しすることができます。
美しさと機能性のバランスがとれたダッシュボードを目指しましょう。
次回予告|第16回:ストーリー作成
→ 次回は、「ストーリー」機能を使って、ダッシュボードやグラフに“伝わる流れ”を加える方法をご紹介します。
ストーリーは、見る人に順を追ってデータの背景や意味を伝えるのにぴったりな機能です。
シンプルな設定で、わかりやすく説得力あるレポートに仕上げていきましょう。お楽しみに!