この連載は、Tableau初心者向けの全20回講座です。
毎日1テーマずつ、サンプルデータを使って、データ可視化の基本をやさしく実践形式で学んでいきます。
第1回では、「Tableauとは?」をテーマに、初心者の方にもわかりやすく特徴やできること、活用例を解説。
誰でも使える理由や、今すぐ始めたくなる魅力についてもご紹介します!

この記事でわかること
  • Tableauとはどんなツールなのか
  • Tableauの基本的な特徴とできること
  • 無料でTableauを使う方法

はじめに

これからTableauを始めたい初心者の方向けに、5月12日(月)から平日毎日1本ずつ、Tableauの使い方を学べる「1日1題」連載をスタートしました!

この講座は、読むだけでも楽しめる“読み物形式”の連載です。
「やってみたいな」と思ったら、無料で使えるTableau Publicを使って、実際に手を動かしながら学ぶこともできます。

Tableauとは?

ビジネスの意思決定において、データは非常に重要な役割を果たしています。しかし現場では、データの収集や分析に多くの時間と労力がかかり、活用しきれていないという声も少なくありません。
そこで注目されているのが、Tableau(タブロー)というデータ分析・可視化ツールです。

Tableauは、専門的な知識がなくても誰でも簡単に使える操作性と、高度なデータ表現力をあわせ持つBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。
この記事では、Tableauの特徴・機能・導入メリット・活用事例などを、初心者の方にもわかりやすく紹介します。

Tableauの特徴(なぜ選ばれているの?)

Tableauの最大の特徴は、直感的な操作性と強力なビジュアライゼーション機能です。ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、複雑なデータやビッグデータでも可視化でき、専門的な知識がなくても誰でも使いこなせます。

また、Tableauは約100種類のデータソースに接続可能で、膨大なデータ量でも高速に処理することができます。さらに、フィルターやスライサーを使うことで、必要な情報に迅速にアクセスできるよう、柔軟性の高いダッシュボードの作成が可能です。

直感的に操作できる

  • ドラッグ&ドロップでグラフを作成
  • 難しい数式やコードは不要

多彩なグラフ・可視化が可能

  • 棒グラフ、折れ線、マップ、ツリーマップなど
  • 一目で「伝わる」見せ方ができる

データをまとめて伝えるダッシュボード機能

  • 複数のグラフを1ページに集約して共有

無料で始められる「Tableau Public」

  • 学習や作品共有に便利なクラウドサービス
  • 学習目的ならこれだけで十分!

Tableauの機能

Tableauには、データの接続、グラフの作成、社内での共有など、様々な機能が用意されています。主要な機能について解説します。

データ接続機能

ExcelやCSV、クラウドストレージ、各種データベースなど、約100種類以上のデータソースに対応。取り込んだデータは高速に処理され、膨大な量でもスムーズに分析できます。

ビジュアライゼーション機能

バー、ライン、マップなどのグラフを、ドラッグ&ドロップで簡単に作成可能。インタラクティブなダッシュボードで、複数の指標を1画面にまとめ、フィルターやスライサーを使って柔軟に分析できます。

データ共有機能

作成したダッシュボードやレポートは、Tableau ServerやTableau Cloudを通じて社内外で共有可能。PC・タブレット・スマートフォンなど、さまざまなデバイスに対応しています。

Tableauはどんなときに使われている?

  • 売上やアクセスなど業務データの分析
  • 顧客行動やアンケートの傾向分析
  • プレゼンや会議での“伝わる”資料作成
  • 教育や研究での可視化・発信

Tableau導入のメリット

  • データに基づいた精度の高い意思決定が可能になる
  • 各担当者が自分でデータを探索できるようになる
  • 問題や改善点が“見える化”され、次のアクションにつながる
  • 結果として、売上拡大業務効率化などの成果につながる

Tableauの活用事例

Tableauは、さまざまな業界で活用されています。代表的な活用事例を紹介します。

販売・マーケティング分野

売上データや顧客の購買傾向を可視化し、ターゲットに合わせたマーケティングや売上戦略を設計できます。

経営・マネジメント分野

KPIや部門別業績をダッシュボードで把握し、経営判断の迅速化・戦略の改善につなげることができます。

業務改善分野

業務フローやコストの見える化により、無駄の削減や生産性向上につながる改善点を発見できます。

Tableauのライセンス体系

Tableauには3つの主要なライセンスがあり、それぞれユーザーの役割と人数に応じて選択できます。

ライセンス名価格(ユーザー/年)含まれる主な機能
Creator118,800円(税込)Tableau Desktop、Prep、Pulse、Cloudなど
Explorer66,528円(税込)Web編集、Pulse、Cloud Explorer機能
Viewer23,760円(税込)閲覧専用、Pulse、Cloud Viewer機能
※2025年5月11日現在
※すべての導入環境で Creator が少なくとも 1 つ必要です

おわりに:まずはTableauを“知る”ことから

「データ分析ツール」と聞くと、難しそう・とっつきにくいと思う方もいるかもしれません。
しかしTableauは、誰でも扱えるようにデザインされたツールです。
「データを活用する」第一歩として、まずはTableauに触れてみることから始めてみませんか?

▶ 実は、Tableauは無料で使い始めることができるのをご存じですか?

Tableauには「Tableau Public(タブローパブリック)」という、誰でも無料で使えるクラウド版があります。
アカウントを登録すれば、すぐにデータの可視化を始められるのが魅力です。

しかも、以前は「クラウド保存のみ」だったTableau Publicも、
今ではローカル(パソコン)に保存して作業を続けることが可能になりました!
学習・作品作り・業務のトライアルに、より安心して使えるようになっています。

次回予告|第2回:無料ではじめるTableau Publicの登録方法
→ 次の記事では、Tableau Publicのアカウント登録手順や使い始め方を、画像つきでわかりやすく解説します!
「無料ならちょっと試してみたいな」と思った方は、ぜひチェックしてみてください。